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2008年9月23日 (火)

いつ稜威出やる、真名井の御稜威

前回の続き。

元来、「い」で始まる言葉は力強い意味を持つものが多いように思います。「」という音にそういう力があるのだろう。「」はまた別のはずですが、そのへんの区別はおざなりにされたままのように思います。

雷といえば、『古事記』では、八くさの雷神が、黄泉国で伊耶那美の死体にたかっていた。火の神を生んだがために死んでしまい、黄泉の国では蛆や雷神にたかられ、せっかく会いに来てくれた夫には逃げられ、さんざんな伊耶那美さんですが、彼女を表す父韻は【】であり、【M】である。Mはであり、マリアであり、マナであり、古今東西、母性を表す音である。(古事記の伊耶那美のイメージは母というより鬼女ですが)

Dscn0510_s 稜威とは、民俗学でいう「マナ」に近いものではないかとも、こちらのリンク先には書かれている。

【参考リンク】小寄道: 稜威(いつ)について

マナといえば真名井ですよね。言霊学でも重要視される言葉です。真名井神社の産盥(うぶだらい)の裏にはマナの木もあるし…。写真は今年六月に撮影した産盥と背後のマナの木(わたしが勝手に命名。「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」のマナの木に似ているので)。

真名井の「」は当然、【】です。マ・ナ・ヰすべての音が女性的に感じます。そうなってくると、峻厳で男性的な稜威とは逆のような気がしますけど、どうなんでしょう。それこそ表裏一体というやつでしょうか。稲荷神社はあべこべ神社で、乾坤一擲、のるかそるかの賭博の神様というのがわたしの見解。

そういわれてみれば紀子様は9回裏の逆転ホームランのように、ぎりぎりの土壇場で悠仁様をお産みになりましたよね。産盥っていうのは、神の御子が産まれたときに産湯を使うための盥。いろいろ繋がってまいりました。

ところで御稜威(みいづ)ですが、詰めれば水(みづ)になります。真名井神社は霊験あらたかな御神水が出ることでも知られますが、この水は、2004年の台風23号トカゲの襲来により、一度涸れてしまったのです。現在では人工的に掘削して再び水が出るようになりました。これも真名井の水=御稜威の復活といえるのではないでしょうか。

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