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2008年10月22日 (水)

襁褓の中の魔物語

Kate_never_for_ever たった一枚で、「真名井の水の見張り番」で言及した『ヨブ記』の「かの時われ雲をもて之が衣服(ころも)となし、暗闇をもて之が襁褓(むつき)となし」を表現しているようなすんばらしい絵。

雲のような模様の服を着た女性のスカートの中から、魑魅魍魎が湧いて出てくる様子が描かれている。

これ、ケイト・ブッシュの3rdアルバム『Never for Ever』(邦題は『魔物語』)のジャケットなんです。

襁褓って実は「おむつ」のことなんですね。つまりスカートの中から湧き出ている魑魅魍魎とは…う・うん…こ?神の次元で考えるとそうなるかも。

神の次元というのは要は、精神の話であるから、人間の精神から無自覚に垂れ流される排泄物が魑魅魍魎なのではないだろうか。もっとわかりやすく言うと、精神の排泄物とは、感情のことではないだろうか。

暗闇っていうのは、暗愚のことをいい、混沌、カオス、意味不明のこと。まさに感情というものは、不可解で意味不明なものですよね。意味不明のものを人は畏れ、禁忌する。

ただ、病床の伊耶那美の排泄物や、伊耶那岐が禊ぎをして祓った穢れから多くの神々が生まれたように、神々(八百万の神)というのは穢れから生まれるもののようです。最終的には三貴子(みはしらのうずみこ)までが生まれています。

衣服は装うもので、対象物を覆い隠し見えなくさせるもの。例えば雲は宇宙から見れば地球の衣服のように、地球を覆い隠している。襁褓(この場合は地球そのもの)はそれ自体は清潔なものでありながら()、穢れを扱うために忌むべきもの、隠すべきものとなる。

「雲をもて之が衣服となし、暗闇をもて之が襁褓となし」とは、雲は八つの父韻、暗闇は五母音のことです。 - 『古事記と言霊』

とするならば、ヘブライ語のように母音を伏せる言語があるのは穢れに対する禁忌のためかもしれない。(例:YHWH

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母音は梵音(ぼんおん)といい、「ア」ならどこまで行っても「アー」、「イ」ならどこまで行っても「イー」と始まりも終わりもなくどこまでも澄んだ音が続く。辞書には「梵天の王の声。五種清浄の音を発するという。」とあります。五種というのはアイウエオの五種類のこと。

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