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2008年11月19日 (水)

ドリームタイム

にゃー。わかったぁ。赤い竜、クンダリーニだ。

なにが違うかだんだんわかってきた。『Aerial』は脳の報酬系に作用するような気がします。脳に直接作用する音楽なんてめったにあるもんじゃない。

それに対して、『The Kick Inside』は尾てい骨から脊髄を通り、脳に突き抜けるような作用がある。あの頭のてっぺんから出てるような声からすると意外かもしれませんが、あの声は下から上に来てるんです。思いっきり手を伸ばして、背伸びをして。声が届きにくい遠い場所にいるからこそ、あんな素っ頓狂な声でアピールするんです(そして素っ頓狂なパフォーマンス!)。

XのTOSHIのボーカルだってそう。あの甲高い声は同系統。あのレッドドラゴンのヘビメタみたいなジャケットはあれでよかったんだね。

なんだかんだ言って最初と最後の2作が最も優れた作品だとわたしは思う。その他の作品がよいと思う方は、本質より装飾や技巧的なものを愛しているといえるかもしれません。もちろんそれはそれで大切なものです。

意外なことに、『Dreaming』(ドリーミング)は『Aerial』と同じく脳系ですが、非常に重層的で装飾的でもあるので、その部分に魅せられてこれがベストだと思う人もいるかもしれません。逆に装飾的すぎるために、本質が見えにくいような気がわたしはします。でもとても知性を刺激される音ではあると思う(言い換えれば、聴いていると疲れる人もいると思う)。

また、タイトル曲の『Dreaming』には「golden light」(ゴールデンライト)という歌詞も出てきます。

Coming in with the golden light in the morning
Coming in with the golden light is the New Man
Coming in with the golden light is my dented van

まばゆい黄金色の光とともに現れる―それは朝
まばゆい黄金色の光とともに現れる―新たな人類
まばゆい黄金色の光とともに現れる―私のへこんだヴァン(※)

(※)カンガルーを轢いたためです

人と動物が一心同体となったとき奇跡が生まれるという、Dreamtime(ドリームタイム)というアボリジニの言い伝えを元に書かれた曲で、自然を超克して(踏みつけにして)進化していく人類の「輝かしい」未来を皮肉なかたちで暗示する。(1982年、24歳)

その人のいちばんウェイトを置いている部分に共鳴するものがいちばんよく聞こえる。今のわたしは脳にいちばんウェイトを置いているので、『Aerial』がいちばんよく聞こえる。脳という小さなドームの中に心地よく反響する感じがします。どこか篭もったような音に感じるのは、脳という器官がそもそも引き籠もりだから。脳は甘い物が好きです。強い刺激より優しくかつ的確なタッチが好きです。

すべてのものの上に君臨するのが脳です。脳は王様なのです。【矮鶏と白色矮星(追記)】に動画を貼った『Sat In Your Lap』(『Dreaming』収録)でも、そんな脳の優位性が歌われているのです。Some grey and white matter(ある灰色と白の物体)はまさに脳味噌そのもののことだし。

脳(知性)は尾てい骨の光(クンダリーニ)の昇華によってより高度に照らされるっていうか、なんか相互作用であるようですよ。クンダリーニの昇華によって照らされた脳の光が金色なんです。

Great Red Dragonの一連の絵はそのあたりを描いているような気がします。

464pxreddragon 506pxwilliam_blake_003 Blakebeast1bg The_number_of_the_beast_is_666_phil

まず1枚目の絵「The Great Red Dragon and the Woman Clothed in Sun(大いなる赤き竜と太陽を纏う女)」はレッドドラゴンの尾てい骨が強調されてるよね。

前記事にも貼った2枚目「The Great Red Dragon and the Woman clothed with the Sun(大いなる赤き竜と太陽を纏った女)」(邦題ははっきり決まっていないようです)はクンダリーニが脳に達した状態(天と地の交わり、聖婚)。レッドドラゴンの尾は螺旋状のエネルギーの流れを表している。

3枚目「The Great Red Dragon and the Beast from the Sea(大いなる赤き竜と海の魔物)」は海馬に光があまねく行き渡った状態(この時点ですでに神)。

4枚目「The Number of the Beast is 666(獣の数字は666)」は光がとうとう、前頭連合野に達した状態(ここまで行くと創造主になってしまう)。

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