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2011年2月 6日 (日)

心の御柱とヘルメスの杖

前回は伊耶那岐と伊耶那美の「呼ばい」の相対観を、INRIと鳥居に当てはめた図形を描きましたが、今回は絶対観でやってみます。

 まずは下の図ですが、これは『古事記と言霊』の説明にあった図です。ただし色はわたしが独自につけたものです。わかりやすくするためにつけています。

Zettaikan

「この吾が身の成り余れる処を、汝が身の成り合はぬ処に刺し塞ぎて、国土[くに]生み成さむ」

「然らば吾と汝と、この天の御柱を行き廻りあひて、美斗[みと]の麻具波比[まぐはひ]せん」

「汝は右より廻り逢へ、我は左より廻り逢はむ」

古事記の伊耶那美・伊耶那岐神話の美斗の麻具波比[みとのまぐわい]のシーンです。

「みと」は男性・女性の象徴部・陰部の意で、「まぐわい」は「目合い」で、目を見合わせて愛情を通わせること。めくばせ。または性交、情交のこと。

つまり、「ハメハメして子作りしましょう」ってことだね。ここはわかるが、「天の御柱の周囲を回る」というのはイメージしにくいと思います。それをわかりやすく図にしたのが上の図です。

この場合の天の御柱は、母音と半母音が一体となった状態で、この状態を、両者が分かたれた相対観に対し、絶対観といいます。

絶対観の天の御柱は、国の御柱を内包しています。伊耶那岐が伊耶那美をも内包しているという形になります。これを心の御柱ともいいます。

ここまでが本に書いてあることと同じで、前提です。

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このシーンを、わたしも自分なりに、絵におこしてみました。

直線やベジエ曲線などできっちした絵を描くのがわりと苦痛で、でも、ぐにゃぐにゃでもいいから心のおもむくまま描くのは楽しいので、もう開き直って図形でもフリーハンドでいいやって感じなんですがw

Inri_mihasira

中心の絡み合った黄色と緑がイザナギイザナミ。「みとのまぐわい」の状態なので、主観と客観が別々ではなく、主客が一体となった状態。

愛し合い抱擁し合っている2匹の蛇のようにも見えます。まるでヘルメスの杖ですね。だから中間色の黄緑(巳年の色で、星座はへびつかい座)で翼をつけてみました。

杖といえば、古事記にも出てきます。それが衝き立つ船戸の神[つきたつふなどのかみ]、黄泉の国へ行ったイザナギが禊祓をするときに最初に投げる杖です。別名を建御雷の男の神[たけみかづちのをのかみ]ともいいます。わたしの法則ではまさに、黄緑(萌黄色)は建御雷の色です。

衝き立つ船戸の神=建御雷の男の神は、わたしは天津菅麻[あまつすがそ]音図のことだとばかり思っていたのですが、『古事記と言霊』をよく読むと微妙に違っていて、精神の理想構造である天津太祝詞[あまつふとのりと]の原型となる精神構造のようです。

でも、そこからすべての完成された音図(三貴子)が生まれてくるってわけだから、やっぱりそれは天津菅麻なのでは?って気がします。先祖とか、道祖神ってことですよね。

天津菅麻は生まれたばかりの赤ちゃんのような、大自然のままの、最も素朴で原始的な心の構造なのだそうです。裸の心だから抱き合える、のかも。

【関連記事】
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この絵は前回の天津金木とINRIの鳥居の延長で描いたので、一応、天津金木音図っぽい並びになってます。なので、本来なら陽=男であるHは外側(イザナギ側)、陰=女であるNは内側(イザナミ側)でなければいけないのですが、NとHが逆になっています。

それに外側の父韻の並び順も右回りで、内側と同じになっちゃってます。たぶん間違えたっていうか、なにも考えずに描いたのでこうなっちゃったと思うんだけど、絵は勢いとフィーリングが大切なので、まあ、これはこれで良しとするw

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この絵のポイントは中心の心の御柱【I】【I】の二重螺旋ですが、これは右巻きなんだろうか、左巻きなんだだろうか。見たところZ巻きっぽいけど、Z巻きを右巻きというのか左巻きというのかは、意見が分かれているそうです。統一見解はないってことだね。

【参考リンク】
Wikipedia:右巻き、左巻き

螺旋についての記事も書きたいとずっと思ってるのですが、ちょっと難しいので、まだ考え中。

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天津金木は科学文明のことであり、それは地球神の多大な犠牲により成り立っている。その犠牲がINRIの十字架に架けられたキリスト像で表されているように思う。

ヘルメスの杖は、医薬や医療の象徴でもあります。自らの傷を癒し、傷を叡智に変換するってのがすなわち魂の錬金術ってことですよね。

ある意味、わたしもこれをやって、新しいものの見方ができるようになったのです。

とぐろを巻いた蛇に象徴される尾てい骨のエネルギー(クンダリーニ)にそういう力があるのですが、今はちょっと忘れちゃってますね。喉もと過ぎれば…というやつでしょうか。

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