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2013年1月26日 (土)

伊園若女と河合その子

【前回までの記事】
あめのみくりや:茅の毒と意富斗能地
あめのみくりや:昭和の墓標とウロボロス

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多重人格探偵サイコ』(原作)の登場人物・伊園若女(いその・わかな)は河合その子のアナグラムであることにお気づきだろうか。

 

 

最後の「な」と「こ」だけが違うけど、それ以外は一致する。完全に合わせないのも、ヒントを提示しながらはぐらかそうとするいつもの癖だろう。

キャラの容姿的にもまったく正反対と言ってもいいぐらい違う。若女はショートカットで、背が高くて、巨乳で、かなり強調されたたらこくちびるで、かなり肉感的なキャラになっている。ハーフなので、成熟した大人の外人体型。清楚で華奢でお人形さんのようなその子ちゃんのイメージとはまったくかぶるところがない。

それでもわたしは…わたしだけにはわかってしまう。

彼女はかなり大胆にヒントを提示しておきながら、本気で隠しにかかっているという、一見矛盾だけど、その実、確固たる忠誠によって、厳密に暗号を送る相手を選んでいるのだ。

さて、その伊園若女なる人物がどのような存在であるのか、15巻で明かされた。その内部にはありとあらゆる死のイメージが充満していた。ここでまたひとつつながる。

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言霊【】()=意富斗能地=河合その子=龍妃=伊園若女=ルーシー・モノストーンの娘

作中では、父親(厳密には父親の影武者)であるルーシー・モノストーンを影で操っていたのも、宗教団体を作らせて、集団自殺に見せかけて殺したのも10歳という幼き若女だった。まさにタナトス(死の欲動)の化身が若女なのであった。

【関連記事】
あめのみくりや:サイコと緑の少女と昭和の怨念

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次で最後です。

【つづきのもくじ】
あめのみくりや:魔物語と聖家族

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