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2013年1月27日 (日)

魔物語と聖家族

【前回までの記事】
あめのみくりや:茅の毒と意富斗能地
あめのみくりや:昭和の墓標とウロボロス
あめのみくりや:伊園若女と河合その子

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ルーシーという象徴的な名前は、魔王ルシファー(=堕天使ルシフェル)から来ているものと思われる。

ルシファーって、わたしの中では、サグラダ・ファミリア(聖家族教会)のイメージ。あの建物って、むしろ魔王の城のような禍々しさを感じさせるよね。まるで無数の人骨でできているような気すらする。

16_2

↑2026年に完成予定のサグラダ・ファミリアの完成予想図。今はまだ肝心の中央の塔がありませんよね。それでいてあの禍々しさなのだから、完成したらどうなるのか楽しみです。

前記事で『多重人格探偵サイコ』伊園若女の内面世界のイメージ図をひとつ掲載しましたが、もうひとつ14巻にもそんな絵があったっけと引っぱり出してきて、ここでまたわたしはひとつ気づいてしまった。

Imgp1367_2

ちょっと見にくいので拡大表示してみてください。問題の右側の部分だけさらに拡大した図はこちら

これ、10歳の若女の内面世界をイメージした図なんだけど、右側の魔物が飛び出してきてる絵のあたり、なんとなくケイト・ブッシュの『魔物語』に似てるなと思って比べてみたら、なんのことはない、そのまんまでしたw

Kate_never_for_ever

作者が『魔物語』のジャケットを見ながら描いたのは確実でしょう。しかし、これパクリじゃん~とかそういうことはどうでもいい。重要なのは、なぜここに突然ケイトが出てくるのかということ。わたしにとってこの一致は偶然では済まされない。

その子ちゃんとケイト…なぜ関わってくる?誰も想像だにできない。しかしわたしの中では当然のようにつながっている。その子ちゃんはわたしが中学生のときから、そしてケイトはわたしが高校生のときから、ずっと音楽で支えてきてくれた人たちだからね。

もし二人がいなかったら今のわたしはありえないし、命があったかすらどうかすら危うい。「世界」に押しつぶされて息も絶え絶えだったわたしを、二人が(厳密には、三毛猫のまりも入れて二人と一匹)が助けてくれた。

つまり河合その子とケイトブッシュ…この二人は、わたしが自分の流した血によって、自分の中では容易くつながることなんです。

血でつながっている関係…それはもう家族だ。

子供の頃って、よく妄想で、自分の親は本当の親じゃなくて、今は事情があって家族のふりをしてる。だけどきっといつか、本当の家族が迎えに来てくれるんだ。そんなイマジネーションを繰り広げることってなかったですか。

わたしもかなり本気でそう思ってましたね。子供の妄想、それもかなり多くの子供たちに共通する妄想、それはきっとどこかの次元では真実なのではないでしょうか。わたしはそんなふうに思います。

本当の家族よりもっと強い絆で結ばれた、見えない血でつながっている関係…その関係性のことを、聖家族と呼ぼう。

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