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2014年6月18日 (水)

アナと雪の女王 氷の心を制御する者

数あるディズニー映画のなかで、なぜ『アナと雪の女王』にだけハマるのか。何か心の琴線に触れるものがあるのだろうね。

この映画は、従来型のお姫様と王子様の出会いの物語――悪い魔女を倒して最後は必ずハッピーエンドになる紋切り型のシンデレラストーリー――を破壊しているからかもね。

エルサは、従来のディズニー映画で描かれていた魔女だと思います。そして、アナは従来のお姫様ですね。魔女とお姫様が、あたかも一人の女性の裏と表のように、姉と妹という立場となって描かれている。それがこの映画なのだと思います。

アナとの和解=自己の統合。自己が統合された状態でなければ、魔力をコントロールできない、というあたりからエルサとアナは表裏一体と考えられます。

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ところで、エルサとアナどっちが好き?というアンケートで、エルサが75%、アナが25%という結果が出ていました。

【参考リンク】
アナorエルサ(雪の女王) あなたはどっち派? | アナと雪の女王 | ディズニー映画

また、これは正式な統計はないのですが、エルサは女性人気が高いようです。わたしもどっちと言われたらやっぱりエルサですね。誰にも言えない秘密を一人で抱えて苦しんでいたところが切ない。そしてブチ切れるところが素敵w

そんな従来なら悪役として描かれていた魔女=エルサが、一躍大人気となって、従来型のヒロイン=アナを凌駕しちゃうんだからすごいよね。

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その代わりに悪役となったのがハンス、従来の王子様ですね。ハンスはどうやら、「」という役割を果たしているようなのです。

ハンス=鏡説については、こちらのブログ記事にすごく納得しました。

【参考リンク】
Red Notebook 『アナと雪の女王』ハンス王子の解釈

アナがハンスに惹かれたのは、恋に恋する乙女にありがちな自己投影。ハンスはアナの理想の王子様を忠実に再現した。

今にも凍り付きそうなアナがハンスにキスをせがむとき、突如本性を顕わにするハンス。それも実はアナの投影で、すでにアナの心はハンスにはなく、それが真実の愛でないことをハンスは知っていた…というよりは、自動的に、アナの深層心理を反映したに過ぎないのです。

エルサに対してはまるで死神のようにふるまうというあたりは、上記ブログと同感ですね。ハンスはエルサの自責の念から来る自殺願望を叶えようとしたに過ぎないのです。

実体のないハンスは、このように常に向き合う相手の深層心理の願望を叶えるジョーカーのような役割を果たしていました。とても優しい王子様であることに変わりはないのかもしれません。

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最後に、従来のヒロインであるアナは、こともあろうか、孤児の氷売りという身分の低い青年と結ばれる…。王位を継がない妹という立場になっているので、それが許されるのだろう。

このように、従来の王子様は牢屋に、従来のお姫様は卑しい身分へ。王権は見事にひっくり返されてしまいました。そしてその頂点に君臨するのが、従来の魔女である女王エルサ!まさにレリゴーヽ(´ー`)ノ

しかし、ふと気付いた。案外、クリストフの職業が氷売りというあたりもポイントかもしれません。最初の『氷の心』の歌の歌詞にヒントがあるかも。

美しい
パワフル
危ない
そうだ

氷の持つ力
魔法の力とても強くて
誰にも支配できないぞ

クリストフは氷を扱う達人なわけです。もっと深読みするなら、孤児というあたりにも何か謎がありそうですが、作中ではそれは語られていないので、想像するしかありません。

エルサは魔力そのものですが、アナはそれを制御する鍵です。そしてクリストフにも、その制御属性がありそうです。

つまり、氷の魔力を制御する力を持つのが、アナとクリストフのペアということになり、その力はエルサにとっても絶対に必要なもので、この3人が仲良く協力して暮らしていく限り、国は安泰なのでしょう。

参考に、『氷の心』 英語版しかYouTubeにありませんでした。

Frozen Heart - Disney Frozen

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